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DDR5 メモリの値上がりが続き、秋葉原では 64GB の 2 枚組が 50 万円超に

2026/11/02

秋葉原の PC パーツ店で、DDR5 メモリの値上がりが止まらない。AKIBA PC Hotline! が 10 月 17〜24 日に各店の店頭価格を調べたところ、DDR5-6000 の 64GB の 2 枚組は品切れのあと CORSAIR 製が 51 万 4800 円で再入荷し、前に在庫があった 9 月 12 日の 31 万 6980 円より 19 万 7820 円(62.4%)高くなった⁠[1]。この調査で初めて扱った 2025 年 10 月 4 日には同じ品が 5 万 9800 円だったので、1 年あまりで 45 万 5000 円上がり、値上がり率は 760.9% にのぼる⁠[1]。

値上がりは容量や速さを問わず広がり、DDR5-5600 の 64GB の 2 枚組も Crucial 製が 39 万 9980 円で、一部の店では 44 万円台をつけている⁠[1]。過去最安だった 2025 年 4 月 5 日の 4 万 1980 円の 9 倍あまりにあたり、32GB の 2 枚組は 10 万円台から 14 万円台、16GB の 2 枚組も 5 万円台後半から 7 万円台と、DDR5-7200 のような超高速の品を除けばほぼ全面高だ⁠[1]。32GB の 2 枚組は在庫を置く店も減っており、DDR5-5600 では前回の半分になった⁠[1]。ノート PC などに使う DDR5 SO-DIMM でも、DDR5-5600 の 64GB の 2 枚組が 7 万 2400 円(19.7%)上がって 43 万 9800 円に上昇した⁠[1]。

SK hynix が 10 月 28 日に発表した 7〜9 月期の決算は、売上高が 104 兆 6155 億ウォン、営業利益が 83 兆 3338 億ウォンで、売上高は同社として初めて 100 兆ウォンを超えた⁠[2]。AI 向けメモリの需要が増え、主な製品の値段が上がる中で過去最高を更新したと説明し、DRAM ではサーバー向けの DDR5 の売り上げが大きく伸びた⁠[2]。サムスン電子も翌 29 日、四半期の営業利益が 107 兆 4000 億ウォンと世界の IT 企業で初めて 100 兆ウォンを超えたと発表し、サーバー向けの強い需要があらゆる用途のメモリの市場価格を押し上げたとしている⁠[3]。

需要が供給を上回る状態について、SK hynix は最先端の工程の難しさと、新しい工場を建てるのにかかる時間から、2030 年まで続くとみている⁠[2]。主な顧客 14 社と結んだ長期契約で 2027 年と 2028 年の生産能力の半分以上がすでに埋まっており⁠[2]、サムスン電子も 2027 年は AI による需要が業界の供給を大きく上回ると見込む⁠[3]。米マイクロンも、2027 年から 2028 年にかけて需給がさらに締まると予想する⁠[5]。

TrendForce は 10 月 29 日、AI 向けの用途が生産能力の多くを占めるようになったことで、メモリなどの部品の値段が上がり、最終製品の値上げにつながっていると分析した⁠[4]。大手のノート PC の受託生産会社は 10〜12 月の注文が前年より平均 10〜15% 減るとみており、スマートフォンのメーカーも普及価格帯と中価格帯の機種の出荷を絞っている⁠[4]。サムスン電子の中でも、スマートフォンと通信機器の部門は 7〜9 月期に合わせて 6000 億ウォンの営業赤字となり、費用の圧迫で前年より利益を減らした⁠[3]。

OpenAI のサム・アルトマン CEO は 10 月 29 日に公開されたインタビューで、世界の DRAM が限られている中で個人の PC に大量のメモリを積むのはよくないと語った⁠[5]。個人の PC の DRAM が動いているのは時間にして 5% ほどにすぎず、いまの極端な供給不足に対応するにはクラウドに資源を集めて稼働率を上げるべきだという考えで、DRAM の業界は好況と不況の波を経てきたため設備投資に慎重になっているとの見方も示した⁠[5]。