横浜市長選で弁護士の原沢敦美氏が初当選、出直し出馬の山中前市長は 3 位
2026年10月19日 06:18
前市長のパワハラ問題による辞職に伴う横浜市長選は 18 日に投開票され、無所属新人で弁護士の原沢敦美氏(59)が 55 万 2207 票を集めて初当選した [1][2]。出直しを図って立候補した前市長の山中竹春氏(54)は 19 万 9746 票で 3 位に終わり、参政党が推薦した会社社長の福山敦士氏(37)が 23 万 418 票で 2 位に入っている [1][2]。
立憲民主党県連が支援した元衆院議員の中谷一馬氏(43)は 17 万 9739 票で 4 位だった [1][2]。7 人の得票の総数は 139 万 8358 票で、原沢氏は 39.49% を占めて有効投票の 4 分の 1 にあたる法定得票数の 34 万 9589.5 票を大きく上回り、藤川祥子氏、浅賀由香氏、山本理顕氏の 3 人は 10 分の 1 にあたる供託物没収点の 13 万 9835.8 票に届かなかった [1]。市選挙管理委員会によると、投票率は 45.56% で、前回を 3.92 ポイント上回る [2]。
当時の人事部長の告発を受けた第三者調査は、人事権の不当な行使や職員を「人間のくず」と呼んだ言動をパワハラと認め、山中氏は 9 月 7 日に辞職していた [2][7]。東京新聞によると、認定は「人事権を背景とした職員支配」「人格を否定する発言」など 7 項目に及ぶ [3]。山中氏は昨年の前回選で自民、公明、立憲民主の地方組織の支援を受けて次点に約 40 万票の差をつけたが、今回はどの政党の支援も受けず、街頭では小児医療費の無償化の拡大や中学校の全員制給食の開始など、5 年間の実績を訴えた [3][7]。
原沢氏は自民党、日本維新の会、国民民主党の県組織の推薦に加えて公明党市議団の支持も受け、短期戦で不利とされる知名度の低さを 4 党の組織力で補った [2][4]。法令順守を専門とする弁護士としてパワハラの再発防止を前面に出しつつ、複数の企業で社外取締役を務めた経歴を強調し、企業誘致などで市の財政の基盤を強くすると訴えている [2][4]。山中氏はカジノを含む統合型リゾート(IR)が再び誘致されるおそれを訴えて巻き返しを狙ったが、原沢氏は出馬表明の当初から再誘致の考えはないとしており、9 日の街頭演説でもこう打ち消した [6]。
カジノをやると 1 度も言ったことはございませんし、やれと言われたこともございません。
東京新聞(IR は「やりません!」初当選の原沢さん、市民の不安解消…落選の山中さんに初当選時の華々しさなく)
共同通信の出口調査では、原沢氏は自民党の支持層を固めたうえ、「支持政党なし」と答えた無党派層でも全候補で最も多い 35% を集めた [5]。山中市政の 5 年間を「大いに」「ある程度」評価すると答えた人は合わせて 64% にのぼるものの、そのうち山中氏に投票したのは 22% で、原沢氏の 36% を下回る [5]。前市長のパワハラ問題を投票で重視したという人は 81% に達し、その 41% が原沢氏を選んでいる [5]。20 代以下に限ると、参政党が推した福山氏が 25% を得て原沢氏の 28% に迫った [5]。
18 日夜、当選確実の知らせが中区の事務所に届くと、原沢氏は「無名の私が当選できたのは支えてくれた方のおかげ」と支援者に感謝し、来年 3 月に開幕する 2027 年国際園芸博覧会を「横浜として何としてでも成功させなくてはいけない」と話した [4]。当選が決まったあとには、市政に臨む考えを次のように述べている [2]。
誰かの意見にとらわれることなく、市民目線で考えたい。市職員の尊厳を取り戻す。
共同通信(横浜市長に新人原沢敦美氏 パワハラの前職ら6氏破る)
敗れた山中氏は支援者に敗北をわび、「市民の厳しい受け止めが反映された結果だ」と語った [2]。
参考文献
- [1]横浜市選挙管理委員会(横浜市長選挙候補者別得票数)
- [2]共同通信(横浜市長に新人原沢敦美氏 パワハラの前職ら6氏破る)
- [3]東京新聞(横浜市長選挙、弁護士の原沢敦美氏が初当選確実 「パワハラ辞任」山中竹春氏ら 6 人を破る)
- [4]産経ニュース(当確の一報に歓声「横浜をいい街にする」 原沢敦美氏 与野党 4 党の組織力生かす)
- [5]共同通信(無党派層、原沢氏に最多35% 20代以下は福山氏が迫る)
- [6]東京新聞(IR は「やりません!」初当選の原沢さん、市民の不安解消…落選の山中さんに初当選時の華々しさなく)
- [7]産経ニュース(「約束した政策、やり遂げる」パワハラ退職した山中竹春氏が立候補を正式表明 横浜市長選)