アルバータ州の住民投票は残留が約 76%、分離に向けた手続きの開始を退ける
2026年10月21日 19:40
カナダ西部アルバータ州で 19 日に行われた住民投票で、州がカナダにとどまるべきだとする選択肢が約 76% を集め、分離を問う拘束力のある住民投票に向けて法的な手続きを始めるべきだとする選択肢の約 24% を大きく上回った [1]。州の選挙管理機関エレクションズ・アルバータの非公式の集計で、約 190 万票を数えた時点の数字である [1]。
この問いは州政府が示した 10 の問いの一つで、「アルバータはカナダの州にとどまるべきだ」と「州政府はカナダ憲法が定める法的な手続きを始め、分離するかどうかを決める拘束力のある州の住民投票を行うべきだ」の二つから一つを選ぶ形だった [2]。結果に拘束力はなく、ほかの 9 問は州の権限をめぐる憲法改正などへの賛否を問うもので、移民や医療、教育も扱っており、すべての集計には数日かかる見通しだ [1][2]。期日前投票と郵便投票では、有権者の約 43% にあたる約 130 万人が 19 日より前に票を投じていた [1]。
エドモントンで育ったカーニー首相は結果を受けて声明を出し、次のように述べた [1]。
アルバータの人々ははっきりと選んだ。団結を選び、ともに築き、互いを支え合うことを選んだ。何よりも、アルバータの人々はカナダを選んだ。
The Guardian(Alberta voters overwhelmingly reject plan to leave Canada in referendum)
アルバータ州のスミス首相も交流サイトに「アルバータの人々は、まとまったカナダの中のより強いアルバータに票を投じた」と書き込んでいる [1]。残留を訴える運動「フォーエバー・カナディアン」を立ち上げた元州副首相のトーマス・ルカシュク氏は 40 万を超える署名を集めており、エドモントンでの集会では支持者を前に「カナダに手を出すな」と叫んだ [3][4]。分離派の指導者の一人キース・ウィルソン氏は、少なくとも 4 人に 1 人がアルバータはもっと大事に扱われるべきだと感じていると述べ、結果に前向きな面を見いだした [1]。
分離派の主な指導者は昨年、ワシントンを 3 度訪れて米国務省の当局者に会い、独立した場合のアルバータが差し出せるものとして、米国を通って太平洋岸へ至る石油パイプラインなどを示していたと BBC は伝えている [3]。トランプ米大統領は投票と同じ日、中間選挙を前に中西部カンザス州で開いた集会で、カナダに向けて「アイスホッケーも国歌『オー・カナダ』も残してあげよう」と述べ、「冗談だ」と付け加えた [3]。カーニー首相は投票の前から、「国境の外には、われわれを壊して自分のものにしようとしている者がいる」と警告を繰り返していた [3]。
参考文献
- [1]The Guardian(Alberta voters overwhelmingly reject plan to leave Canada in referendum)
- [2]Elections Alberta(Referendum)
- [3]BBC(Alberta's decision to stay in Canada gives Carney backing to take on Trump)
- [4]Global News(Alberta referendum voters reject separatism, choose to stay in Canada)