GMO が国に能動的サイバー防御の適用を要請、FX 向けサービスに不正アクセス
2026年10月25日 05:24
GMO インターネットグループは 24 日、子会社が提供する「お名前.com デスクトップクラウド」に不正なアクセスがあり、外国為替証拠金取引(FX)の口座のパスワードなどが流出して不正な取引に使われたとして、国に「能動的サイバー防御」の適用を緊急に要請したと発表した [1][2]。今月 1 日に関連法が施行されてから、発動されれば初めての案件になるという [1][2]。
開示資料によると、子会社の GMO インターネットは 19 日に利用者からの問い合わせを受けて調べ始め、20 日に一部の利用者のサーバーに第三者が不正なプログラムを仕掛けていたことを確かめた [3]。同じ日に新規の申し込みと管理画面を止め、21 日午前 4 時からは被害の広がりを防ぐため全プランのサーバーを順に止めたうえで、22 日に警察に相談している [3]。影響を受けた可能性があるサーバーは 2 万 6739 件にのぼるが、これは対象になりうる数で、不正なアクセスが確かめられた件数ではない [3]。
狙われたのは、利用者が FX の取引ツールなどに保存していた取引口座のログイン情報で、同社は取引に使っていない端末から認証情報を変え、二要素認証を設定するよう利用者に呼びかけている [3]。不正なアクセスが原因と認められた取引の損失は補償し、被害の有無にかかわらず全利用者に一律 5000 円の見舞金を払うほか、攻撃者から金銭を要求されたものの応じないとしている [1][2]。サービスを再開する時期は決まっておらず、連結業績への影響も精査中だ [3]。
政界からも反応が相次ぎ、国民民主党の玉木雄一郎代表は 24 日、福島県郡山市で記者団に、能動的サイバー防御を有効に使うべきだと訴え、金融や航空、鉄道など暮らしに直結する分野のサイバーセキュリティーを総点検するよう求めた [4]。人工知能(AI)を使った攻撃は公的機関にも及びうるとして、こう警告している [4]。
遠くないうちに大災害級の社会的混乱が生じる可能性がある。
産経ニュース(国民・玉木氏、能動的サイバー防御活用訴え 自民・小林氏も政府に対応求める GMO 問題)
自民党の小林鷹之政調会長も札幌市で、民間企業や政府、自治体を狙ったサイバー攻撃が急増しており極めて深刻だと述べ、政府が本件を深刻に受け止めて適切に対応することに期待を示した [4]。
参考文献
- [1]共同通信(GMO、サイバー防御を緊急要請 不正アクセス確認、適用なら初)
- [2]産経ニュース(GMO、国に能動的サイバー防御を緊急要請 不正アクセス巡り、適用なら初)
- [3]GMO インターネットグループ(連結子会社の提供サービスへの不正アクセスに関するお知らせ)
- [4]産経ニュース(国民・玉木氏、能動的サイバー防御活用訴え 自民・小林氏も政府に対応求める GMO 問題)