スマホやマイナンバーカードがないと受け取れない東京ポイント、都民 13 人が都を提訴
2026年10月28日 12:56
東京都が物価高対策として公式アプリ「東京アプリ」で配っているポイントは、スマートフォンやマイナンバーカードを持たない人が受け取れず、憲法の定める法の下の平等に反するなどとして、都内に住む 13 人が 28 日、都に計約 140 万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した [1]。
訴えの対象となった「東京アプリ生活応援事業」は、マイナンバーカードで本人確認をした 15 歳以上の都民に 1 万 1000 円分の東京ポイントを配るもので、受け付けは 2026 年 2 月 2 日に始まり、2027 年 4 月 1 日に締め切られる [1][2]。都と GovTech 東京が開発した東京アプリは 2025 年 2 月 17 日に公開され、都はこの事業を、アプリを広めることと都民の暮らしを支えることを兼ねたものと位置づけた [2][3][4]。都は 2025 年 12 月に都民が参加する最終検証を行ったうえで、マイナンバーカードによる本人確認の仕組みを取り入れており、今後はこの仕組みを使って行政の手続きや個人宛ての知らせもアプリで扱う予定だとしている [2]。
訴状などによると、さまざまな事情でスマートフォンやマイナンバーカードを持たない人や、うまく使いこなせない高齢者、障害者らは申請できず、経済的な損失を被ったという [1]。原告側は、公共の給付として公平さを欠いており、窓口での申請や現金での給付もあわせて行うべきだと主張している [1]。
都は提訴の 5 日前の 10 月 23 日、障害や認知症などで自らスマートフォンを操作するのが難しい人に代わり、法定代理人など一定の要件を満たす人が申請できる代理申請を、11 月 4 日から受け付けると発表していた [5]。もっとも、代理申請でも本人が 15 歳以上の都民で、マイナンバーカードを持っていることが条件になる [5]。アプリの公式サイトには、対面でのサポートの案内も載っている [6]。
開発と運営を担う GovTech 東京は、都民 1400 万人が使うサービスとして設計したとしたうえで、開発の基本方針に次の一文を掲げている [3]。
セキュリティやアクセシビリティを設計初期から考慮し、すべての都民が安心して利用できるアプリを目指します。
GovTech 東京(東京都公式アプリ「東京アプリ」)
都の人口は 9 月 1 日時点で 1429 万 6683 人と全国で最も多く、行政の手続きをアプリに集める都の構想が進むなかで、デジタルの手段を持たない人にどう給付を届けるかが裁判で問われる [3][4]。
参考文献
- [1]共同通信(東京アプリ事業は「違法」利用できず、都を集団提訴)
- [2]東京都(2 月 2 日から東京アプリ生活応援事業を実施)
- [3]GovTech 東京(東京都公式アプリ「東京アプリ」)
- [4]ウィキペディア(東京都)
- [5]東京都公式アプリ(東京アプリ生活応援事業の代理申請の受付を開始します)
- [6]東京都公式アプリ(東京都公式アプリ(東京アプリ))