イスラエル総選挙はネタニヤフ氏の陣営と反首相陣営が接戦、ともに過半数に届かず
2026年10月28日 12:53
イスラエル国会(定数 120)の総選挙は 27 日に投票が行われ、公共放送カンなどテレビ 3 局の出口調査では、ネタニヤフ首相が率いる与党陣営と、アイゼンコット元軍参謀総長の政党「ヤシャル」を中心とする反首相陣営が、いずれも過半数の 61 議席に届かない見通しとなった [1][2]。カンとチャンネル 13 の修正後の予測は両陣営とも 51 議席で並び、チャンネル 12 はネタニヤフ氏の陣営に 52 議席、反首相陣営に 49 議席を割り振っている [1][3]。
投票が締め切られた直後の予測では反首相陣営が 52〜53 議席、ネタニヤフ氏の陣営が 50 議席と反首相陣営がやや優位だったが、各局は開票の途中で数字を改め、ネタニヤフ氏のリクードは 27 議席で第 1 党になるとみられている [1][3]。中央選挙管理委員会によると、現地時間 28 日午前 4 時 47 分の時点で開票が済んだのは 1 万あまりの投票所のうち 3906 か所にとどまり、主に兵士が投じた約 60 万票の不在者投票は 29 日まで数え終わらない [1][3]。委員会は次のように説明した [3]。
夜を通して、開票とデータの処理、確認が進むのに合わせて、正式な結果を中央選挙管理委員会のウェブサイトと結果の地図で順次更新する。現段階の数字は一部にとどまり、開票と確認が進むにつれて変わる可能性がある。
Ynetnews(Revised exit polls show Netanyahu bloc pulling ahead, Likud largest as Arab parties surge)
連立の行方を握るとみられるのが、アラブ系の統一アラブ・リストと合同リストで、人口の約 5 分の 1 を占めるアラブ系住民の投票が伸び、合わせて過去最多の 18〜19 議席を得る見通しである [1][3]。統一アラブ・リストのマンスール・アッバス党首は、反首相陣営と組んで 61 議席を確保できるよう数字がそろうことを望むと述べたが、アラブ系政党と政権を組むことを公然と支持しているのは 1 党だけだ [1]。
アイゼンコット氏は「歴史をつくった」と述べ、民意を「安定した、すべての国民にとってよいシオニストの政権」に結びつけると訴えており、同盟するラピド元首相もネタニヤフ氏の陣営が「大敗した」と主張した [1]。これに対しネタニヤフ氏はリクードの本部で、右派陣営は「大きな多数」を得たと演説し、「強固な右派の国民政権」をつくるよう呼びかけている [1][2]。
投票率は締め切りの午後 10 時の時点で 77.7% と、同じ時刻としては 1999 年以来の高さになった [1]。今回は 2023 年 10 月 7 日のイスラム組織ハマスなどによる攻撃と、その後のガザ、レバノン、イランでの戦争のあと初めての総選挙で、攻撃を防げなかった安全保障の失敗の責任や、超正統派の兵役をどう分担するかが主な争点だった [1][4]。解散した国会は 1988 年以来初めて 4 年の任期を全うしており、最終結果が確定すると、大統領が各党と協議したうえで、組閣の見込みが最も高い党首に連立づくりを委ねるが、交渉には数週間かかることもあり、まとまらなければ再選挙もありうる [1][4]。
参考文献
- [1]BBC(Israeli exit polls suggest no clear winner in pivotal general election)
- [2]共同通信(首相 反対陣営が接戦 イスラエル総選挙開票 双方過半数割れ見通し)
- [3]Ynetnews(Revised exit polls show Netanyahu bloc pulling ahead, Likud largest as Arab parties surge)
- [4]Wikipedia(2026 Israeli legislative election)